†NOVEL†




七屋敷(仮題名)

さてさて、ようこそおいでになりました。今回は、あなたはどんなご用件でここにって・・・。
え?お前誰だ?って・・・あれおかしいな・・・ここがなんだかわかって来たんじゃないのですか?
はい?なんですって?迷って歩いてたらここについてしまった? ・・・はぁ・・・・本来ならありえない話ではありますが・・・まぁいいでしょう。

私(わたくし)の名は「七屋識 無為」と申します。

七つの屋敷の・・・え?ここに来る時は6つしか屋敷らしいものは見てない?
それはそうですよ!何を今更!
何ですか?はい?ああ、じゃあ何で自分がないはずの七つ目の屋敷にいるか?
それは最初に申し上げしましたとおり、ここには私を知るもの以外は本来入って来れるはずのない・・・そういう屋敷なんですから・・・。
ここは、「普通」は来るべきではない・・・そうですね来るのであれば、12星座一家の天秤らへんとかあそこらへんでしょうかね・・・。
12星座一家って何か?・・・あなた本当に何も知らないのですか?
まぁ、いいでしょう・・・これはこれで面白い。
面白くなくては生きてる気がしないものでね・・・丁度、退屈と遊んでた所です・・・そうですね・・・うん・・・これはいい・・・面白そうだ・・・ふふふふ・・・・。
はい?━━━何を一人で喋ってる・・ああ、申し訳ない久しぶりに面白い事を思い浮かんだものでね。
はっはっは。
あなたはある意味、本当に幸運でそして不幸だ!こんな奇跡はあるはずないのに災厄でしかない!
どうです?時間があるなら暫し私に付き合いませんか?少々、嗜好を凝らした面白い話を聞かせてあげましょう。
いえ、あなたはここで聞いたことは包み隠さなくても結構ですよ。どうせ話したとこで虚偽をかけられるだけですし━━━。
守秘義務などはないですからご安心を・・・ああ、お金なんか取りませんよ。
私はあなたの反応という最高の報酬を頂き、あなたは私から最高の話を聞くギブアンドテイクは既に完了してるんですよ・・・。
前置きが長くなりましたね・・・ふふふ・・・。
少し長い話になるので、そこに立っておらずにさぁこちらへ腰を落ち着かせてください。
飲み物は何になされますか?コーヒー?紅茶?なんでもありますよ?
いらない・・・そうですか・・・それもまた一興でしょう。
前置きが長くなりましたね・・・ふふっ・・・では、あなたにこれからするお話はこの世界のどこかで確実に起きたことです。
愛あり友情あり、殺しあり蘇生あり、魔法も銃器も飛び交い、騙し騙され、悩み考えて、なんでもありの混沌と世界でのお話ですよ・・・。
ああ、先に言っておきますがこれはファンタジーや私の妄想ではないですからね・・・ふふふっ・・・そこのあたりを勘違いなされないように。
もう、既にあなたはこのどうしようもなくどうでもいい世界に足を踏み入れてるのですよ・・・この屋敷に来た時点で・・・ねぇ・・・フフフッフフフフ